freee会計導入のメリットと注意点|経理初心者でも安心?税理士との連携も重要
会計ソフトを導入する際、「freeeが低コストで使える!」と聞いて飛びついた経験がある経営者の方も多いのではないでしょうか。確かに、クラウド型で低コストと聞けば、試してみたくなるのが人情です。しかし、実際にfreee会計を導入する前に知っておくべきポイントがいくつかあります。
私は職業柄、さまざまなクラウド会計ソフトを使いこなしてきましたが、freeeを「ただ安いから」といって導入するのはあまりお勧めしません。その理由は、freee会計には経理初心者には便利な点が多い一方、経理の知識がある人には逆に使いにくいという側面があるからです。
freee会計の最大の注意点:税理士との連携
freeeの最大の課題として挙げられるのが「多くの税理士がfreeeを使うのを嫌がる」という点です。freeeは直感的でシンプルな操作が可能で、経理初心者にとっては非常に使いやすい設計となっています。しかし、経理の基礎知識がある人にとっては、システムが「使いづらい」と感じることが多いのです。
例えば、freee会計で自分で記帳を始めると、後で税理士にチェックしてもらう際に、税理士が設定したことのない勘定科目が使われているなどの問題が生じることがあります。その結果、税理士がfreeeの操作に苦慮し、税理士とのやり取りが煩雑になってしまうことも少なくありません。
事前に確認すべきポイント
- 税理士がfreeeに対応しているかどうか:税理士によってはfreeeに対応していない場合もあるため、freeeを導入する前に、契約している、もしくは契約予定の税理士に確認しておくことが重要です。
経理初心者が導入する場合のリスク
「経理の知識がないからこそ、freeeなら簡単に使える!」と思って導入を決める経営者も多いですが、全く経理がわからない状態で使用を始めると、後で大変なことになります。実際、freee対応の税理士に頼むことになり、最初に思っていたよりもコストがかかってしまうケースが非常に多いのです。
では、どうすればスムーズにfreeeを導入できるのでしょうか?
freeeの導入サポートを受ける
経理初心者がfreeeを上手に使いこなすためには、最初の段階でfreeeの導入サポートを受けることをお勧めします。多くの税理士や会計事務所では、freeeの導入サポートを提供しており、正しい設定でスタートすることで、無駄な手間を省くことができます。
さらに、freeeはITに抵抗がないスタッフであれば比較的簡単に覚えることができ、基本的な操作に慣れれば、ランニングコストもかからず非常に効率的に業務が行えるようになります。
freee会計を使うメリット
freee会計を導入する大きなメリットは以下の通りです。
1. 銀行口座との完全連携
銀行やクレジットカードの取引データを自動で取り込むことができるため、手入力の手間が省け、ミスも減ります。過去の取引を学習して、同じような取引は自動で処理してくれるので、使えば使うほど便利になります。
2. 法改正に迅速対応
クラウドサービスであるため、法改正にもすぐに対応できます。例えば、2023年からのインボイス制度や電子帳簿保存法などにも対応しており、最新の税法に準拠することができます。
3. どこでも使えるスマホアプリ
外出先でもスマホアプリを使って経理業務ができる点も大きな利点です。レシートを撮影するだけで自動的にデータ化される機能もあり、経理作業の効率化が進みます。
これらの特徴は、特に小さな会社や個人事業主の方にとって、経理業務の負担を軽減し、本業に集中できる時間を増やす助けになります。
freee会計を使うなら、サポートを受けられる税理士を探す
もし、freeeの導入に不安がある場合は、freeeに対応した税理士を探すことを強くお勧めします。多くの税理士は、freee会計を使った業務サポートを提供しており、導入から運用まで一貫してサポートしてくれるため、初めて導入する方でも安心です。
また、freeeを使うことで税理士とのコミュニケーションがスムーズになるだけでなく、帳簿管理が自動化されるため、税理士の負担も軽減し、効率的に税務対応を行うことができます。
まとめ:freeeは使いこなせるスタッフがいる企業に最適
freee会計は非常に便利で、特に中小企業や個人事業主にとって、経理業務の効率化を図るためには非常に効果的なツールです。しかし、経理の知識が全くない状態で導入する場合は、導入サポートを受けることが重要です。また、税理士との連携をしっかりと取り、freeeに対応した税理士を選ぶことが、後々のトラブルを避けるためにも重要です。
まずは少しずつ、手作業で時間がかかる業務を1つ、自動化してみることから始め、freeeを最大限に活用して業務の効率化を進めていきましょう。
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