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RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用する上で、最も業務効率化が図れるのが「繰り返し」の作業です。RPAの最大の強みは、人間が考える必要のない単純な連続作業をロボットに代替させることにあります。特に似たような作業を何度も繰り返し行う業務では、RPAの恩恵を大きく受けられるでしょう。

Power Automateのループ機能とは?

「繰り返し」作業を自動化するために、RPAには「ループ」と呼ばれる機能があります。MicrosoftのPower Automateを活用する場合、主に以下の3種類のループを使用できます。

  1. 単純なループ(Loop)
    • 設定された回数だけ繰り返し処理を行う。
  2. ループ条件(While Loop)
    • 条件が有効である限り、繰り返し続ける。
  3. For eachループ(For Each Loop)
    • リストや配列などのデータを順番に処理する。

作業によって適切なループを使い分けることで、より効率的な業務自動化が可能になります。まずは単純なループを活用するだけでも、作業の効率は大幅に向上します。

Power Automateで「繰り返し」作業を自動化する手順

ここでは、Power Automateを活用してExcelにデータを書き込むシンプルなループ処理を紹介します。

① 変数の設定

RPAでループを活用する際には、「変数」を設定することが重要です。変数とは、値を入れる「箱」のようなもので、異なる値を格納しながら処理を進めることができます。

▼変数の設定についてはこちらも参照ください。
 

 keiridx.net

 

② 実践!Excelに「繰り返し」データを書き込む

Power Automateを使って、Excelに繰り返し書き込む処理を自動化します。

  1. Excelを起動する …Excelの起動アクションを設定します

    RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

    ドラッグ&ドロップでアクションを追加します

    RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

    保存すると、RPAで「EXCELを起動する」というアクションが追加されます。
  2. 「1」という数字を変数に格納 …変数の設定から「plus」という変数に、1という値を設定する

    RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

    変数の設定アクションを追加し、変数名をplus、値を1と入力し保存します
  3. Loop(繰り返し処理)を1~10回実行

    RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

    Loopアクションを追加し、開始値1、終了値10、増分1と入力します。1からはじまり、10で終わるまで1づつ回数を増やしながらループするアクションが生成されます
  4. ExcelのA列、行(変数のセル)に「繰り返す」と書き込む …変数には最初は1が設定されていますが、5の手順で変数を増やすことで、A1.A2.A3と行を増やして書き込まれます

    RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

    開いたEXCELに、「繰り返す」という値を、指定されたセル上に書き込みます。列はAで固定、行は%plus%という変数が入っていますので、変数の値によって変化します。


     必ず、Loopの間にアクションを追加してください。Loopアクションの間にあるアクションを繰り返します。

  5. 変数を1ずつ増加させる …変数に増分1を設定

RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

このように設定すると、ループが1回実行されるごとにA1→A2→A3…と順番にデータが書き込まれ、最終的にA1~A10まで「繰り返す」と入力されたExcelファイルが自動生成されます。

最終的なアクションの流れが下図のようになっていればOKです。再生して、問題なく動くかを確認してみましょう。

RPAで業務効率化!「ループ」活用で繰り返し作業を自動化しよう

LOOP(アクションの流れ)

ループを活用するメリット

作業時間の短縮
手作業で1つずつ入力していたものが、自動で処理されるため、時間を大幅に削減できます。

ミスの防止
人間の手作業ではミスが発生しやすいですが、RPAなら同じ処理を正確に繰り返すため、ヒューマンエラーを防ぐことができます。

単純作業からの解放
繰り返し作業を自動化することで、担当者はより創造的な業務に時間を割くことができます。

まとめ

RPAを活用することで、繰り返し作業を簡単に自動化できることが分かりました。特にPower Automateを利用すれば、無料で業務効率化が可能です。まずはExcelへの書き込みのような簡単なループから試してみてはいかがでしょうか?

今後も、RPAを活用した業務効率化のノウハウを発信していきますので、ぜひ参考にしてください!

▼ループと変数が難しそう…と思った方はこちらもご覧ください

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