業務でExcelを使っていると、複数のExcelファイルを一つにまとめたいと感じる場面が多々あります。たとえば、次のようなケースです。
✅ A支店・B支店・C支店の売上データを統合したい
✅ 毎月届くフォーマットが同じExcelファイルを一つにまとめたい
✅ 手作業でコピー&ペーストするのが面倒
少数のファイルなら手作業でも問題ありませんが、ファイルが増えると作業効率が落ちるのが現実です。そんな時に活用できるのが、Excelの「パワークエリ(Power Query)」です。
本記事では、パワークエリを使って複数のExcelファイルを一括で統合する方法を紹介します。
パワークエリで複数ファイルを一括統合する手順
📌 ① 統合したいExcelファイルをフォルダにまとめる
まず、統合したいExcelファイルを同じフォルダにまとめておきます。
🚀 ポイント
- ファイルのフォーマット(列の順番や項目名)はすべて統一する
- 新しいファイルが追加されても、自動で反映できるようにする
📌 ② Excelで「フォルダーからデータを取得」する
- Excelを開く
- [データ]タブ → [データの取得] → [ファイルから] → [フォルダーから] を選択
データの取得 - 統合したいExcelファイルが入ったフォルダを指定し、「開く」
- 「結合」 → 「データの結合と変換」をクリック
データの結合と変換
📌 ③ クエリエディタでデータを統合する
- クエリエディタが開いたら、そのまま「閉じて読み込む」を選択
閉じて読み込む - 自動的に統合されたデータが新しいシートに表示される
結合後
パワークエリのメリット
✅ 圧倒的なスピード!手作業不要で秒で統合
手作業のコピー&ペーストでは時間がかかるだけでなく、ミスの原因にもなります。しかし、パワークエリなら一瞬でデータ統合が完了します。
✅ 新しいデータが追加されても自動更新
新しいファイルをフォルダに追加した後に、[データの更新] をクリックするだけで最新データが反映されます。
✅ RPAやマクロよりも手軽に使える
ExcelマクロやRPAを活用する方法もありますが、プログラミングの知識が不要で、誰でも簡単に操作できるのがパワークエリの強みです。
パワークエリ vs RPA どちらを使うべき?
機能 | パワークエリ | RPA(Power Automate など) |
---|---|---|
データの統合 | ◎ (一瞬で統合) | 〇 (プログラム次第) |
データ加工・編集 | △ (基本機能のみ) | ◎ (柔軟な処理が可能) |
他ソフトとの連携 | × (Excel内で完結) | ◎ (会計ソフト・クラウドツールとも連携可能) |
学習コスト | ◎ (簡単) | △ (設定が必要) |
☑ 単純なデータ統合ならパワークエリ
☑ さらに加工・自動処理するならRPA
例えば、統合したデータをさらに会計ソフトに取り込む場合や、別のExcelファイルに貼り付ける処理を繰り返す場合には、RPAの方が適しています。
まとめ
✅ パワークエリを使えば、複数のExcelファイルを一括で統合できる
✅ 手順は「フォルダを指定 → 統合 → 読み込み」だけで簡単
✅ 新しいデータが追加されても更新ボタン1つでOK
✅ シンプルな統合はパワークエリ、さらに自動化するならRPAが便利
日々の業務でExcelを使っているなら、パワークエリを活用して作業時間を短縮しましょう!
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