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Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

以前の記事で、Power Automate Desktopを使ってダウンロードしたデータをExcelに貼り付ける方法を紹介しました。

今回は、OCRサイトにデータをアップロードし、OCR処理後のデータをExcelに出力・加工する方法について試行しました。しかし、サイトへのファイルアップロードに手間がかかったため、その解決策をご紹介します。

<<ファイルをアップロードする方法>>

まず、アップロードしたいサイトを開きます。

ファイルをアップロードするボタンをクリックすると、フォルダを選択するダイアログが表示されるはずです。ここからが本題です。Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

方法① アドレスバーにフルパスを直接入力

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

  1. アドレスバーのUI要素を取得

  2. キー送信アクションを使用し、以下のようにフルパスを入力

    C:\〇〇〇\×××\Desktop\▽▽.pdf
  3. Enterキーを送信

この方法は一般的なようですが、筆者はうまく動作しませんでした。

方法② フォルダパスを入力し、ファイル名を別途入力

  1. アドレスバーのUI要素を取得

  2. キー送信アクションでフォルダパスのみ入力し、Enterキー送信

  3. UIピッカーでファイル名入力欄を取得

  4. キー送信アクションでファイル名を入力し、Enterキー送信

この方法は初回はうまく動作しましたが、何度かアクションをしているうちにアドレスバーの中身が変わってしまい、要素を取得できなくなってしまいました。

方法③ 座標取得でアドレスバーをクリックしてフォルダパスを入力

  1. アドレスバーを座標指定(マウスの移動アクション)でクリック

    Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロードPower Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

    ポイントは、アドレスバーの入力終了箇所から少し離れた位置でクリックさせることです。アドレスバーの開始位置をクリックしてしまうと、そのカーソルが合っている位置(デスクトップならデスクトップ)が表示されてしまうので、空白部分をクリックさせて全選択の状態を作ります。アドレスバーの開始位置の方ではなく、終了位置あたり(黄色の〇のあたり)をクリックさせるようにしてください。

    Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

  2. フォルダパスをキー送信で入力し、Enterキー送信

  3. UIピッカーでファイル名の入力欄を取得

  4. ファイル名をキー送信し、Enterキー送信

この方法で最も安定して動作しました。どの方法でも試して、動作するものを選択してください。

<< OCR後のPDFからテキストを抽出し、Excelに貼り付けるフロー>>

ついでなので、OCRされたPDFファイルのテキストをExcelに貼り付けるフローをご紹介します。

① フォルダ内のファイルを取得

OCRしたいPDFをすべて取得します。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

OCRサイトを開く

OCRしたいサイトを開き、新しいブラウザ(Chromeなど)を起動するアクションを追加します。Power Automate DesktopでOCRするサイトを選んでおいてください。

※無料OCRの比較については下記の記事が参考になります。

keiridx.net

Excelファイルを開く

OCRデータを保存するExcelファイルを開いておきます。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

④ For Eachループを使用してファイルごとに処理を実行

取得したファイルを繰り返し処理するため、For Eachアクションで処理を囲みます。Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

⑤ ファイル名の取得と加工

取得したファイル名はフルパスなので、PDF名のみを抜き出す必要があります。

テキストのトリミングアクションを追加し、加工します。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

  • 元のテキスト: %CurrentItem%

  • 開始フラグ: PDF名の直前のフォルダパス

    C:\〇〇〇\×××\Desktop\

OCRサイトへアップロードし、OCRを実行

上記の手順でファイルをアップロードしてください。

<< OCR後のデータをExcelに保存する>>

① ダウンロードフォルダー内のファイルを取得

OCR後のPDFファイルをダウンロードフォルダーから取得します。

ファイルをダウンロードする方法の記事でも記載している通り、並べ替え基準を作成時間、降順に忘れずチェックを入れます。Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

② PDFからテキストを抽出

PDFのテキストを取得します。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

③ テキストの分割

取得したテキストは1つのセルにすべて格納されるため、行ごとに分割します。

これによりExcelでも扱いやすくなります。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

④ 新しいワークシートを追加

スキャンしたPDFごとにシートを分けるため、新しいワークシートを追加し、PDF名でシートを保存します。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

Excelワークシートにデータを保存

取得したテキストをExcelに保存します。

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

全体フロー

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード

Power Automate DesktopでOCRサイトにファイルアップロード


今回紹介した方法を活用することで、Power Automate Desktopを使ってOCRサイトへのアップロードからExcelへのデータ保存まで自動化できます。ファイルアップロードの方法やOCR処理の流れを理解し、作業の効率化を目指してみてください!

 

▼ダウンロードしらファイルを開く方法はこちら

keiridx.net

▼ファイル・フォルダのコピーについて

keiridx.net

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