業務自動化で脱・手作業!一人事務のDX活用術 | RPA・自動化ツール

業務自動化で脱・手作業!一人事務のDX活用ブログ|RPA・自動化ツールで業務をもっとラクに、もっとスマートに

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

Excelでの表計算作業、毎回手作業で複数のシートをコピー&ペーストしていませんか? また、毎日メールで送られてくるファイルをダウンロードして手動で統合する作業を繰り返していませんか?

こうした手間のかかる作業は、パワークエリ(Power Query)とPower Automate Desktop(PAD)を活用することで、簡単に自動化できます。

今回は、複数ファイルの結合から集計、さらにPower Automate Desktopを活用したクエリの自動更新方法をご紹介します。

1. 複数ファイルの結合はパワークエリで

まず、複数のExcelファイルを統合するにはパワークエリを活用します。パワークエリを活用する利点として、RPAよりも圧倒的に処理スピードが速いことが挙げられます。単純なファイル結合だけならパワークエリが使いやすいでしょう。

以前の記事でも紹介していますので、参考にしてください。

keiridx.net

今回は、このように複数の人間から個別にファイルが送られてくる設定です。

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

  1. Excelを開き、データの取得ファイルからフォルダーからを選択。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

  2. フォルダー内のデータを読み込み、パワークエリエディターを起動。

  3. 必要なデータを整形し、「閉じて読み込む」でシートに出力。

★ 日付フォーマットの修正

パワークエリでは、データのフォーマットを一括変更できます。たとえば、日付のフォーマットを統一するには以下の手順を行います。

  1. 変換したい列を選択。

  2. 変換データ型日付 を選択。

  3. 自動でフォーマットが適用され、統一された表示になります。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

2. 集計はピボットテーブルで簡単に

データを統合したら、次に集計作業を行います。

集計作業は関数を使っても良いですが、今回はピポッドテーブルに行わせてみます。

  1. 挿入ピボットテーブルを選択。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

  2. データ範囲を指定し、任意の項目を設定。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

  3. 必要に応じてフィルターや計算を追加。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

    (空白)は行を非表示にしておきます。
★ メリット

パワークエリとピボットテーブルを組み合わせることで、以下のメリットがあります。

  • データが変更された場合でも、更新ボタンを押すだけで 一括更新可能。

  • 新規ファイルが追加されても、自動でデータに反映される。

  • 例)「佐藤花子」さんの売上データを追加すると、ピボットテーブルを更新するだけで集計に反映。

    ▼このように佐藤花子さんのデータが増えた場合

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

     

    右クリック→「更新」で内容が自動更新されます

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

     

    花子さんのデータが取得できましたパワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

    ピポッドテーブルも同様に、右クリック→更新で更新可能です

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

3. Power Automate Desktopでクエリを自動更新

ここまででも十分時短になりますが、Power Automate Desktopを活用するとさらに自動化が進みます。

例えば、以下のような処理が可能です。
  • 毎日Eメールで送られてくる売上日報をPADで自動取得し、Excelでクエリを更新。

  • 更新されたデータをPDF化してメール送信or特定のフォルダへ保存等

★ クエリの自動更新手順

Power Automate Desktopのフローを作成し、以下のようにアクションを追加していきます。

  1. Excelファイルを開き、該当シートをアクティブ化。

  2. Ctrl + Alt + F5 をキー送信し、クエリを更新。

  3. クエリの読み込みに少し時間がかかるため、更新が完了するまで少し待機。

★ ピボットテーブルの更新
  1. ピボットテーブルのシートをアクティブ化。

  2. Alt + F5 をキー送信し、ピボットテーブルを更新。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

★ PDF化の自動化
  1. Excelウィンドウにフォーカス。

  2. F12 をキー送信し、「名前を付けて保存」ウィンドウを開く。

  3. 拡張子をPDFに変更(キー送信 {Down:22} で選択)。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

    この場合22回ですが、ご自身の環境に合わせて↓の回数を選択ください。
  4. Enter を2回送信し、保存。

    パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

まとめ

パワークエリとPower Automate Desktopを組み合わせることで、表計算の処理を一気に効率化できます。

手作業でのデータ統合を削減ピボットテーブルの更新が簡単にPADで自動化が可能

日々の業務の時短にぜひ活用してみてください!

▼ 役に立ったらブックマークお願いします!

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!
人気ブログランキング

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

Excelパワークエリ データ収集・整形を自由自在にする本 [ 鷹尾 祥 ]

価格:2728円
(2025/2/14 12:22時点)
感想(5件)

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

パワークエリとPower Automate Desktopで表計算を時短!

Excelパワークエリ実戦のための技術 データの取得、行・列操作によるデータ処理から、モデリング、let式、DAXクエリまで完全解説! [ 沢内 晴彦 ]

価格:2860円
(2025/2/14 12:23時点)
感想(0件)