以前、パワーオートメイトデスクトップ(PAD)を利用して現在の為替レートを取得する方法を紹介しました。
確かにPADは強力ですが、今回はもっとシンプルで、しかもWEBスクレイピング不要の方法をご紹介します。
▼以前の記事はこちら
Googleスプレッドシートの「GOOGLEFINANCE」関数を使えば、複雑なプログラミングや面倒なスクレイピング作業は一切不要。
誰でも簡単に、そして自動的に為替レートや株価の情報を取得できます。
GOOGLEFINANCE関数で手軽にデータ取得!
Googleスプレッドシートを開いて、セルに以下のような関数を入力するだけで、現在の為替レートが自動的に表示されます。
▼A2セルに入力しただけ!
例えば:
-
米ドル/日本円
=GOOGLEFINANCE("USDJPY")
→ 現在のUSD/JPYレートが取得できます。 -
ユーロ/日本円
=GOOGLEFINANCE("EURJPY")
→ ユーロと日本円の為替レートを即時反映! -
英ポンド/日本円
=GOOGLEFINANCE("GBPJPY")
→ 英ポンドのレートも同様に取得可能です。 -
豪ドル/日本円
=GOOGLEFINANCE("AUDJPY")
→ 豪ドルの動向もスプレッドシート上でチェックできます。
このように、セルに関数を入力するだけで、面倒なWEBスクレイピングや外部ツールの設定は一切不要です。経済指標や金融市場の動向を素早く把握したい方、また業務で常に最新の為替レートを参照する必要がある方には特におすすめです。
簡単&自動更新で業務効率アップ!
Googleスプレッドシートの「GOOGLEFINANCE」関数は、入力すれば自動でデータを更新してくれます。ただし、いくつかの注意点もありますので、ここでご紹介します。
⚠ 注意点
-
対応していない通貨・株も存在
たとえば「BTCUSD(ビットコイン)」は非対応のため、取得できません。取得したい通貨や銘柄がサポートされているかどうか、事前に確認が必要です。 -
リアルタイム更新ではない
GoogleFinanceの仕様により、データは通常20分程度遅れて反映されます。リアルタイム性を求める場合は注意が必要ですが、日常的な業務や一般的な市場分析には十分な精度です。 -
特定の市場の株は取得不可の場合がある
中国株など、一部の海外市場の株価データは取得できないケースがあります。また、日本株は現在サポート対象外となっているため、外国株や主要通貨との組み合わせで利用するのがベストです。
業務での活用シーンとメリット
金融関係の情報だけでなく、マーケティングや輸出入業務、さらには投資の意思決定など、さまざまな分野でこの方法は活用できます。例えば、海外取引の際に為替レートの変動が売上や利益に与える影響をリアルタイムで把握できれば、迅速な対策が可能になります。また、複数の通貨間でのレートを比較することで、コスト削減やリスク管理にも役立ちます。
さらに、Googleスプレッドシートはクラウドベースなので、スマートフォンやタブレットからも確認でき、チーム全体で共有しやすいのが大きなメリットです。データが自動で更新されるため、手動で入力し直す手間も省け、業務効率の向上に直結します。
googleスプレッドシートの情報を簡単にローカルフォルダに保存
googleスプレッドシートの情報をExcelにダウンロードして計算や仕訳作業等に役立てることも可能です。
②Power Automate Desktopを使ってgoogleスプレッドシートから情報をコピーする方法
複雑なRPAを組む手間をかけず、関数を入力するだけで自動的に最新の金融情報を取得できるため、経済動向を把握するのに非常に便利です。もちろん、対応していない通貨や株もあるため、利用する際は注意が必要ですが、日常業務や市場分析においては十分な機能を発揮します。ぜひ一度試して、業務の効率化に役立ててください!
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