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GoogleスプレッドシートのIMPORTXML関数でガソリン代を自動取得

GoogleスプレッドシートのIMPORTXML関数でガソリン代を自動取得

社員のガソリン代を精算する際に、都道府県別のガソリン代の平均や全国平均を調べ、経費精算に活用する企業も多いのではないでしょうか。こうしたデータを毎回手作業で取得するのは手間がかかりますが、GoogleスプレッドシートIMPORTXML関数を活用すれば、自動で最新データを取得できます。

本記事では、Googleスプレッドシートを活用してガソリン価格を自動取得する方法を解説します。


IMPORTXML関数の基本

IMPORTXML関数は、Webページから特定のデータを取得するための関数です。使い方はとても簡単です。

=IMPORTXML("取得したいサイトのURL", "//Xpath")

これをスプレッドシートに入力するだけで、指定したWebページの情報を取得できます。


Xpathの取得方法

ガソリン価格を取得するには、まず対象のWebページからXPathを取得します。

手順

  1. ブラウザで開発者ツールを開く(F12キー)

    ガソリン価格が表示されている部分を右クリック → 「検証」
  2. 該当の要素を選択し、右クリック → 「Copy」→ 「Copy XPath

  3. 取得したXPathをIMPORTXML関数に適用するGoogleスプレッドシートのIMPORTXML関数でガソリン代を自動取得

ただし、取得したXPath絶対パスだった場合は、クラス名を使った相対パスに修正するのがベストです。

絶対パス vs 相対パス

絶対パス(NG例):

/html/body/div[1]/div/div[1]/div[1]/div/div[1]/div[1]

この方法は、ページのHTML構造が少しでも変わると動かなくなるため、おすすめできません。

相対パス(OK例):

//div[@class='price']/text()

必要な要素のクラス名やタグを指定することで、より安定してデータを取得できます。


実際にガソリン価格を取得してみよう

ここでは、gogo.gsのガソリン価格情報を例に、最新のガソリン価格をGoogleスプレッドシートに自動取得する方法を紹介します。

手順

  1. 対象ページを開く

  2. XPathを取得する

    • //div[@class='price']/text()

  3. Googleスプレッドシートに記入する

    =IMPORTXML("https://gogo.gs/ranking/average/", "//div[@class='price']/text()")

今回の場合は、priceのxpathが複数に適用されていたため、すべて取得してきてしまいました。

GoogleスプレッドシートのIMPORTXML関数でガソリン代を自動取得

この数式を入力することで、スプレッドシートに最新の都道府県別ガソリン価格が反映されます。

▼IMPORTXMLを使う際の注意点

サイトのレイアウト変更に弱い

IMPORTXMLは、指定したXPathに基づいてデータを取得します。しかし、サイトのHTML構造が変更されると、正しく取得できなくなることがあります。そのため、定期的にXPathを確認し、必要に応じて修正することが必要になります。(この点はRPAも同じになります)

動的に生成されるデータは取得できない

一部のサイトでは、JavaScriptによってデータが動的に読み込まれます。その場合、IMPORTXMLではデータを取得できません。

スクレイピング対策されているサイトでは使えない場合がある

Amazon楽天などの大手ECサイトは、スクレイピング対策を強化しており、IMPORTXMLではデータを取得できないことが多いです。また、利用規約でデータの自動取得を禁止している場合もあるため、使用する際は事前に確認することが重要です。

 


IMPORTXMLの活用事例

IMPORTXML関数は、ガソリン価格の取得以外にもさまざまな用途で活用できます。

仕入れ価格の自動チェック(競合比較)

Amazon楽天価格.comの価格を自動取得

仕入れ先ごとの価格比較表を作成

✅ 一定期間ごとの価格変動を分析

注意:Amazon楽天スクレイピング対策が厳しいため、価格.comなどのサイトを活用するのがベター。

② 交通費・ガソリン価格の自動取得(経費精算向け)

✅ 新幹線や航空券の最新料金を取得

✅ タクシー料金の自動計算

③ 官公庁・統計データの自動取得(経済動向の分析)

✅ 日銀の金利情報を自動取得

消費者物価指数(CPI)をリアルタイムで取得

✅ 経済指標の推移をGoogleスプレッドシートで可視化

④ BtoB取引先の信用情報チェック(リスク管理

✅ 取引先の財務状況やニュースを定期取得

帝国データバンクや商工リサーチの企業情報を取得

✅ 倒産情報や経営状況をリアルタイムでチェック

⑤ 企業の補助金助成金情報の自動取得(資金調達向け)

✅ 最新の補助金助成金情報を自動でリスト化

✅ 応募期限や条件をリアルタイム更新

経理・財務部門で活用できる助成金をチェック


まとめ

IMPORTXML関数を活用すれば、手動で調べる手間を減らし、リアルタイムデータを活用することで、経理業務の効率化&DXを実現できます。

ガソリン価格の取得はもちろん、仕入れ価格の比較や経済指標の分析など、さまざまな場面で役立つため、ぜひ実務に取り入れてみてください!

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