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Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

オフィスや施設で備品の在庫管理をする際、kintoneなどの専用アプリを利用することもありますが、 在庫数が少なく、「もっと手軽に始めたい」「無料で導入したい」と考える場合も多いでしょう。

GoogleフォームとGoogle Apps Script(GAS)を活用すれば、 簡単に在庫管理を自動化することができます。 本記事では、その方法を詳しく解説します。

1. Googleフォームを作成する

まず、Googleフォームを作成し、以下のような項目を設定します。

  • 使用者名

  • 使用備品(マーカー、ふせん、消しゴム等)(必須)

  • 個数(必須)

    Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

次に、Googleフォームの回答をスプレッドシートに保存します。

  1. Googleフォームの編集画面で「回答」タブを開く。

  2. スプレッドシートで回答を表示」をクリックし、スプレッドシートを作成。

これで、使用者がフォームを送信すると、回答が自動でスプレッドシートに記録されるようになります。

Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

※スプレットシートの詳しい設定の方法は下記の記事も参考にしてください

keiridx.net

2. 備品用のQRコードを作成し、キャビネットに添付

紙ベースの管理から電子化する際に、使いやすさを考慮することが重要です。

そこで、各備品のキャビネットQRコードを添付し、 使用者がスマホで簡単に申請できる仕組みを導入します。

QRコードの作成方法

  1. Googleフォームの編集画面で、右上の「︙(三点リーダー)」をクリック。

  2. 「フォームに事前入力」を選択。
    Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

  3. 固定したい項目(例:マーカー)を選択し、個数を1に指定。

  4. 「リンクを取得」をクリックし、コピー。

  5. QRコード作成サイトで取得したリンクのQRコードを生成。

  6. QRコードを各備品のキャビネットに貼り付け。

これにより、使用者はQRコードを読み取るだけで、簡単に備品使用の申請を行えます。

QRコード無料作成サイトは下記の記事で紹介しています。

keiridx.net

3. 在庫管理シートを作成

Googleフォームの回答を受け取るスプレッドシートとは別に、在庫表のシートを追加します。

  • A列:商品名(マーカー、ふせん、消しゴムなど)

  • B列:在庫数(初期在庫を設定)

    Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

4. GAS(Google Apps Script)で在庫を自動更新

次に、GASを利用して、 フォーム送信時に自動で在庫数を更新し、閾値を下回った場合にメール通知を送るようにします。

▼【参考】GASとは?初回導入手順はこちら

keiridx.net

スクリプトの記述

function updateStock() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  var responseSheet = sheet.getSheetByName("**********");  // フォームの回答シート
  var stockSheet = sheet.getSheetByName("**********");  // 在庫管理シート

  var lastRow = responseSheet.getLastRow();  // 最新の回答行を取得
  var usedItem = responseSheet.getRange(lastRow, 3).getValue();  // 使用備品名(C列)
  var usedQty = responseSheet.getRange(lastRow, 4).getValue();  // 使用個数(D列)

  var stockData = stockSheet.getDataRange().getValues();  // 在庫表の全データ取得

  for (var i = 1; i < stockData.length; i++) {  // 1行目はヘッダーなので2行目から処理
    if (stockData[i][0] == usedItem) {  // 使用した備品が在庫表にあるか確認
      var currentStock = stockData[i][1];  // 現在の在庫数
      var newStock = currentStock - usedQty;  // 在庫数を減算

      stockSheet.getRange(i + 1, 2).setValue(newStock);  // 在庫表の在庫数を更新

      if (newStock <= 3) {  // 在庫が3以下になったら通知
        sendStockAlert(usedItem, newStock);
      }
      break;
    }
  }
}

// 在庫不足の通知を送る関数
function sendStockAlert(item, stock) {
  var recipient = "***********************";  // 通知を受け取るメールアドレス
  var subject = "【在庫アラート】" + item + " の在庫が少なくなっています";
  var body = "現在の " + item + " の在庫数は " + stock + " です。\n補充をお願いします。";
  MailApp.sendEmail(recipient, subject, body);
}

スクリプトのカスタマイズポイント

  • フォームの回答シート名を適切なシート名に変更。

  • 在庫管理シート名を正しく設定。

  • 通知を受け取るメールアドレスを管理者のアドレスに変更。

5. トリガーの設定

このスクリプトを自動実行するために、トリガーを設定します。

  1. Google Apps Scriptのエディタを開く。

  2. 「トリガー」を開き、「トリガーを追加」。

  3. 「updateStock」を選択。

  4. イベントの種類を「フォーム送信時」に設定。

これで、フォームが送信されるたびにスクリプトが実行され、在庫が自動更新されます。

▼実行

Googleフォーム×GASで在庫管理を自動化!在庫チェックの手間をゼロに

フォームの送信と同時に在庫数が減算され、3を下回った場合に在庫アラートが送信されました。

6. まとめ

本記事では、GoogleフォームとGASを活用して、備品の在庫管理を自動化する方法をご紹介しました。 このシステムを導入することで、

  • 備品の利用状況をリアルタイムで把握

  • 在庫不足を事前に検知し、メール通知

  • QRコードを活用した簡単な申請システム を実現できます。

紙ベースの管理を見直したい方や、簡単に在庫管理を自動化したい方は、ぜひ試してみてください!

▼関連リンク▼

Googleフォーム×GASで有給管理

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