オフィスや施設で備品の在庫管理をする際、kintoneなどの専用アプリを利用することもありますが、 在庫数が少なく、「もっと手軽に始めたい」「無料で導入したい」と考える場合も多いでしょう。
GoogleフォームとGoogle Apps Script(GAS)を活用すれば、 簡単に在庫管理を自動化することができます。 本記事では、その方法を詳しく解説します。
1. Googleフォームを作成する
まず、Googleフォームを作成し、以下のような項目を設定します。
-
使用者名
-
使用備品(マーカー、ふせん、消しゴム等)(必須)
-
個数(必須)
次に、Googleフォームの回答をスプレッドシートに保存します。
これで、使用者がフォームを送信すると、回答が自動でスプレッドシートに記録されるようになります。
※スプレットシートの詳しい設定の方法は下記の記事も参考にしてください
2. 備品用のQRコードを作成し、キャビネットに添付
紙ベースの管理から電子化する際に、使いやすさを考慮することが重要です。
そこで、各備品のキャビネットにQRコードを添付し、 使用者がスマホで簡単に申請できる仕組みを導入します。
QRコードの作成方法
-
「フォームに事前入力」を選択。
-
固定したい項目(例:マーカー)を選択し、個数を1に指定。
-
「リンクを取得」をクリックし、コピー。
これにより、使用者はQRコードを読み取るだけで、簡単に備品使用の申請を行えます。
QRコード無料作成サイトは下記の記事で紹介しています。
3. 在庫管理シートを作成
Googleフォームの回答を受け取るスプレッドシートとは別に、在庫表のシートを追加します。
-
A列:商品名(マーカー、ふせん、消しゴムなど)
-
B列:在庫数(初期在庫を設定)
4. GAS(Google Apps Script)で在庫を自動更新
次に、GASを利用して、 フォーム送信時に自動で在庫数を更新し、閾値を下回った場合にメール通知を送るようにします。
▼【参考】GASとは?初回導入手順はこちら
スクリプトの記述
スクリプトのカスタマイズポイント
-
フォームの回答シート名を適切なシート名に変更。
-
在庫管理シート名を正しく設定。
-
通知を受け取るメールアドレスを管理者のアドレスに変更。
5. トリガーの設定
このスクリプトを自動実行するために、トリガーを設定します。
-
Google Apps Scriptのエディタを開く。
-
「トリガー」を開き、「トリガーを追加」。
-
「updateStock」を選択。
-
イベントの種類を「フォーム送信時」に設定。
これで、フォームが送信されるたびにスクリプトが実行され、在庫が自動更新されます。
▼実行
フォームの送信と同時に在庫数が減算され、3を下回った場合に在庫アラートが送信されました。
6. まとめ
本記事では、GoogleフォームとGASを活用して、備品の在庫管理を自動化する方法をご紹介しました。 このシステムを導入することで、
-
備品の利用状況をリアルタイムで把握
-
在庫不足を事前に検知し、メール通知
-
QRコードを活用した簡単な申請システム を実現できます。
紙ベースの管理を見直したい方や、簡単に在庫管理を自動化したい方は、ぜひ試してみてください!
▼関連リンク▼
Googleフォーム×GASで有給管理
Googleフォーム×GASで経費精算
▼ 役に立ったらブックマークお願いします!
![]() |
はじめてのGoogle フォームの教科書2024 Google アプリの教科書シリーズ2024年版 新品価格 |
![]() |
詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版] 新品価格 |