Excelで、フィルタリングした後の「表示されているセルのみ」をコピーしたいこと、ありますよね?
ただ、標準のコピー機能では 非表示のセルまでコピー されてしまうのが悩みどころ…。
Excel単体なら「Alt + ;」で対応できますが、Power Automate Desktop(PAD)ではそのままでは難しい です。
でも、VBAを組み合わせることで、PADでも「可視セルのみコピー」が自動化できます!
この記事では VBAを使った簡単な解決策 を解説します。
Power Automate DesktopとVBAを使った可視セルのみコピーの方法
1. Excelを起動し、ウィンドウのUI要素をクリックしてExcelにフォーカスを当てる
PADの「UI要素のクリック」アクションを使い、 Excelウィンドウをアクティブにします。
今回はこのようなデータから「あいうえお」をフィルタリングし、コピーして貼り付けます。
2. フィルタリングのキー送信(ショートカット)
フィルタを有効化するために、 Alt + D + F + F を送信します。
3. フィルターの内容を指定
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Alt + ↓(下矢印) でフィルタオプションを開く。
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↓キーを7回押す(「等しい」オプションを選択)。
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Enterを2回押す(選択を確定)。
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フィルタする内容をキー送信(例:「あいうえお」)。
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Tabキーを4回押す。
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Enterを押す(フィルターを適用)。
4. 範囲を選択しなおす
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A1セルをUI要素でクリック(範囲選択の起点)。
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↓キーを1回押す(1行目がタイトル行のため)。
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Shift + ↓キーで全行を選択(フィルタ結果の全データを選択)。
5. VBAマクロを起動
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Alt + F8 でマクロウィンドウを開く。
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Tabを3回押す(マクロリストを選択)。
-
Enterを押して実行。
6. 可視セルをコピー
-
Ctrl + C(コピー)。
7. 貼り付け先へ移動
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↓キーを5回押す(貼り付け位置へ移動)。
8. 貼り付けを実行
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Ctrl + V(貼り付け)
▼全体のフロー
VBAコード:可視セルのみコピーするマクロ
VBAコードを Excelの「標準モジュール」に追加 します。
①開発→マクロを開く
②タイトル入力し、作成をクリック
③以下のVBAコードをコピー&ペースト
Sub CopyVisibleCells()
On Error Resume Next
Selection.SpecialCells(xlCellTypeVisible).Copy
On Error GoTo 0
End Sub
このVBAを Power Automate Desktopで実行 すれば、フィルタリングされた 可視セルのみコピー できます。
▼PADでフロー実行後
まとめ
Power Automate Desktopでは Alt + ; を送信しても、可視セルのみコピーすることはできません。しかし、VBAを活用することで、 フィルタリング後の表示セルだけをコピー し、Power Automate Desktopで自動化することが可能です。
本記事の手順を参考に、ぜひ Power Automate DesktopとVBAを組み合わせた効率的な自動化 に挑戦してみてください!
▼GASを使って可視セルのみコピーする方法もまとめています。
▼その他のEXCEL自動化キー送信テクニック
▼よくあるエラーと対処法
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