業務自動化で脱・手作業!一人事務のDX活用術 | RPA・自動化ツール

業務自動化で脱・手作業!一人事務のDX活用ブログ|RPA・自動化ツールで業務をもっとラクに、もっとスマートに

超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktopフロー|RPA練習用

超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

Power Automate Desktop(PAD)を導入したものの、何ができるのかいまいちピンとこない、まずは簡単なフローを作ってみたいという方向けに、初心者でもすぐに試せる超簡単なフローを3つご紹介します。

この記事を参考にしながら実際に触ってみることで、少しずつRPAの仕組みを理解していきましょう。


① エクセルデータのコピー&ペースト

用途:Excelデータを簡単にコピー&ペースト

手順

  1. Excelの起動」アクションを追加し、「次のドキュメントを開く」を選択。開きたいExcelファイルを指定。

    ▼左側のアクション一覧からドラッグ&ドロップでアクション追加

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

  2. Excelワークシートから読み取る」アクションを追加。

    • Excelインスタンス%ExcelInstance%

    • 取得:ワークシートに含まれる使用可能なすべての値

      ※変数:ExcelData が生成される

      超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

  3. 「ワークシートに書き込む」アクションを追加。

    • Excelインスタンス%ExcelInstance%

    • 書き込む値:%ExcelData%

    • 書き込みモード:指定したセルの上

    • 書き込み先:列C, 行1

      超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

  4. 実行。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

➡ 列Aのデータがすべて列Cにコピーされました!

超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

作成のヒント

Power Automate Desktopでは、データを変数に格納し、それを別のアクションで活用できます。変数は % で囲われており、生成された変数を適切に活用することでスムーズなデータ処理が可能になります。

▼変数について詳細はこちら

keiridx.net

応用編:WebからダウンロードしたCSVファイルをExcelに貼り付ける

keiridx.net


② フォルダー内のファイルをすべてコピー

用途:指定フォルダー内のファイルを一括コピー

手順

  1. 「フォルダー内のファイルを取得」アクションを追加し、コピー元フォルダーを指定。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    • 変数:%Files% が生成される。

  2. 「For Each」アクションを追加。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    • 反復処理を行う値:%Files%

    • 変数:%CurrentItem% が生成される。

  3. 「ファイルのコピー」アクションを追加。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    • コピーするファイル:%CurrentItem%

    • 宛先フォルダー:コピー先のフォルダを指定。

  4. 実行。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

➡ フォルダー内のファイルがすべてコピーされました!

超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

作成のヒント

For Each(ループ処理)は「指定したリストが終わるまで1つずつ繰り返す」アクションです。 %Files% の中身が尽きるまで、%CurrentItem% に各ファイルの情報を入れて繰り返し処理を行います。ループを活用することにより、ロボット(PC)によって繰り返し処理が実行されるので、手作業が不要になり業務効率化が実現できます。

▼ループについての詳細はこちら

keiridx.net

応用編:ファイルをリネームしながらバックアップを取る

keiridx.net


③ Webサイトから情報を取得する

用途:YAHOO!ファイナンスの株価データを取得

手順

  1. 「新しいChromeを起動する」アクションを追加し、初期URLに「 https://www.yahoo.co.jp」を設定

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

  2. 「Webページのリンクをクリック」アクションを追加。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用


    1.▽ボタンをクリックし、UI要素の追加を選択。

    2.ファイナンスにカーソルを合わせると赤枠が表示されるため、Ctrl+左クリック

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    3.UI要素が取得されるので、保存する

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

  3. 「Webページの要素の詳細を取得」アクションを追加。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    • 先ほどと同様の手順でUI要素の▽をクリックし、取得したい情報のUI要素を追加。

      超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    • 変数:%AttributeValue% に取得した値が格納される。

  4. 「Wordを起動」アクションを追加。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

  5. 「Word文書に書き込む」アクションを追加。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

    • 書き込むテキスト:%AttributeValue%

  6. 実行。

    超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

➡ 取得したデータがWord文書に書き込まれました!

超簡単!3~5ステップでできるPower Automate Desktop勉強フロー|RPA練習用

作成のヒント

Webサイトから情報を取得する手法は「スクレイピング」と呼ばれます。

スクレイピングは禁止されているサイトもあるため、利用規約を確認してから実施してください。スクレイピングを活用することにより日々変化する情報をwebサイトから取得し、業務に活用することが可能になります。

応用編:Webサイトから為替レートを取得しExcelに記録する

keiridx.net


まとめ

このような基本的なアクションを組み合わせることで、Power Automate Desktopを活用した業務効率化が可能になります。

慣れてくると、条件分岐を取り入れたり、ループを複数活用してデータ処理を行ったりと、より高度なフローも作成できるようになります。

まずはこの記事で紹介したフローを試してみて、Power Automate Desktopの操作に慣れていきましょう!

 

▼書籍をみながらの練習もおすすめです。

keiridx.net