RPAを導入したのに、思ったように活用できていない…こんなお悩みありませんか?
✔ ロボを作れる人が限られていて、運用が回らない
✔ 期待していた費用対効果が感じられない
✔ 社内に広めようとしても、現場がなかなか受け入れてくれない
RPAは 「業務効率化の切り札」 として導入したはずなのに、
「結局、手作業の方が早いのでは?」「運用が回らない…」と感じていませんか?
実は、RPAを導入した企業の多くが、導入後にこのような課題に直面しています。
スターティアレイズによる「RPAの活用」に関する調査では、導入後の課題として最も多かったのは「ロボを作成できる人が限られている」(157票)、次いで「費用対効果が測れない」(110票)、「RPAが社内で横展開できない」(106票)といった問題が挙げられています。
RPA導入は、適切な戦略や運用体制が整っていないと失敗につながる可能性が高いです。
今回は、現場でよく見られるRPA導入の失敗パターンと、その回避策について解説します。
1. コストをかけすぎてしまう
高額なRPAツールを導入したものの、実際には活用できず放置されるケースが見られます。
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高額なツールの塩漬け
初期段階で大規模なRPAソリューションを導入したものの、現場での活用が進まず、結果的に放置されてしまうことがあります。 -
Excelマクロや無料ツールで十分な場合も
実際には、既存のExcelマクロや無償ツールでも十分に業務自動化が可能なケースも多いため、過剰な投資には注意が必要です。 -
「元を取るためにとにかく使え」の圧力
費用対効果を意識するあまり、適切でない業務までRPA化し、逆に業務の手間が増えることもあります。💡解決策 → 過剰な投資を避け、まずは小さくスタートし、徐々に現場にRPAを広めていく。
2. 業務整理をせずにRPA化し、混乱を招く
RPAを導入する前に業務プロセスを整理しないと、かえって混乱を引き起こす原因になります。
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ルールが曖昧な業務の自動化
標準化されていない業務を自動化すると、手作業でのフォローが必要になり、結果として業務効率が向上しないことがあります。 -
場当たり的な自動化
💡解決策 →チェックリストを活用してRPA化可能な業務かどうかチェック
業務の流れを見直さずにRPA化すると、例外処理が増え、エラーが頻発する可能性があります。
3. RPA推進派と現場の温度差が大きい
RPA導入を推進する経営層と、実際に運用する現場担当者との間にギャップが生じると、導入がうまく進みません。
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経営陣と現場の認識のズレ
経営陣が「DX推進!」と声を上げても、現場では「手作業のほうが速い」と感じ、導入が進まないことがあります。 -
教育不足による属人化
RPAを扱える人が限定されると、システムの運用が属人化し、特定の担当者に依存する状況になります。
💡解決策 →現場の意見を取り入れた導入計画を策定し、教育・研修を充実させる。
▼教育・研修のためのおすすめ書籍
4. RPA担当者の独占によるブラックボックス化
RPAの運用が一部の担当者に依存すると、ブラックボックス化し、担当者が退職や異動した際に問題が発生しやすくなります。
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「この人しかメンテナンスできない」状態
一人の担当者に業務が集中し、ほかの社員が運用方法を理解していないと、RPAの継続運用が困難になります。 -
独自改造による複雑化
必要以上にカスタマイズを重ねた結果、仕様が複雑になり、誰も修正できなくなるケースも見られます。💡解決策 →運用マニュアルを整備し、定期的なナレッジ共有を行う。また、RPA担当者や実作業者に向けた研修を実施。誰がどのような立ち位置でRPA化を進めるべきなのかの理解を深める。
▼RPA担当者の理想的な立ち位置
5. DXに無関心な上司が導入を阻む
経営層がDXに関心を持たず、RPA導入が進まないこともあります。
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「今のやり方で十分」との認識
現場の担当者がRPA導入の必要性を感じていても、経営層が「これまでの方法で問題ない」と判断し、導入が進まないことがあります。 -
費用対効果が見えづらい
効果を数値化できないと、経営層の理解が得られず、予算の確保が難しくなります。💡解決策 →1日10分の作業を自動化するなど小規模な成功事例を作り、数値で示せる効果をアピールする。
まとめ
RPA導入は、適切な設計と運用が行われれば大きな業務効率化につながりますが、失敗するとかえって業務負担を増やすリスクがあります。
失敗を回避するためには、それぞれのケースに応じた解決策を導入していくことが重要です。
RPA導入は単なるツールの活用ではなく、企業の業務改革の一環として捉えるべきです。
これらの失敗事例を参考に、効果的なRPA導入を進め、業務の効率化とDX推進を実現していきましょう。
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