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Power Automate クラウド vs Desktop徹底比較【業務別選び方】

Power Automate業務別選び方|Power Automateクラウド版VSPower Automate Desktop版徹底比較!

業務を効率化するためにRPA(Robotic Process Automation)の導入を検討している方も多いでしょう。その中でも、Microsoftの提供するPower Automateには、クラウド版とデスクトップ版(Power Automate Desktop, PAD)の2種類があり、以下のような特徴があります。

  • クラウドは、OneDriveやSharePointなどのクラウド上のデータ操作に強みを持ち、スケジュール実行が可能。

  • デスクトップ版は、ローカルPC上のソフトウェア操作やWebサイトのスクレイピングなど、デスクトップ環境での作業自動化が得意

本記事では、無料版を前提とし、それぞれの特性を活かせる業務を詳しく解説します。


業務別おすすめRPA(Power Automate or PAD?)

1. メール自動化

メール転送

  • おすすめ:クラウド

  • 理由:スケジュール実行が可能なため、受信と同時に転送できる。デスクトップ版にも転送機能はありますが、無料版ではスケジュール実行ができないため、クラウド版をこえる利用用途が今のところ思いつきません。

    ▼方法

    keiridx.net

メールの添付ファイル自動保存

  • クラウド:新着メールの添付ファイルを都度保存するのに適している。

  • デスクトップ版:既に受信済みのメールから一括で添付ファイルを保存するのに便利。

  • 一括動作ならデスクトップが安定、一件づつ処理ならクラウドが安定です。

    ▼方法

    keiridx.net

メールの下書き保存

  • クラウド:指定した時間に下書きを自動作成。

  • デスクトップ版:ループ処理で大量の下書きを作成し、一件ずつ確認する場合に最適。

  • どっちもメリットデメリットありますが、筆者は指定時間に下書きを作成してくれるクラウド版が便利に感じました。

    ▼方法

    keiridx.net

添付ファイルをつけて送信

  • クラウド:OneDriveやSharePointのファイルを添付するのに適している。

  • デスクトップ版:取引先ごとに異なる添付ファイルを送るなど、大量のメール送信に向いている。

  • クラウド版はメールの添付ファイルを受信してそのまま送信、のようなスライド業務ができるため便利。デスクトップ版は大量に処理する場合に便利。

    ▼PADで取引先ごとに異なるメール添付ファイルを付けて大量送信
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    ▼OneDriveのファイルをそのまま添付してメール送信

    keiridx.net

    SharePointのファイルを承認フローに回す
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受信メールの仕分け・分類

  • クラウド:新着メールをリアルタイムで振り分ける場合に適している。

  • デスクトップ版:受信済みのメールを一括処理する場合に便利。


2. ファイル操作

ファイルコピー、フォルダコピー&リネーム

  • クラウドクラウドストレージ(OneDrive, SharePoint)上のファイル操作に向いている。

  • デスクトップ版ローカルフォルダの管理・処理に最適。

ファイル・フォルダのバックアップ(階層維持)

  • どちらかといえばデスクトップ版だが、どちらも不得意。その理由▼

    keiridx.net

  • 以下の方法でコピーすることが可能でした!(2025.03.26追記)

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  • Microsoft上での動作にこだわりがなければ、Google Apps Script(GAS)を活用するのもおすすめ。

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3. Webサイト関連

Webスクレイピング(データ取得)

Webサイトからのダウンロード・アップロード

  • デスクトップ版:ローカルファイルが絡む操作はPADで行うのがベスト。

     

    ▼アップロード
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    ▼ダウンロード

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4. システム間データ連携

クラウドサービス同士のデータ連携

オンプレミスシステムとの連携

  • おすすめ:デスクトップ版

  • 理由APIがない古い会計ソフトなどは、PADを使った画面操作でデータ連携が可能。


5. Excel業務の自動化

クラウド上のExcelファイル操作

  • クラウド:OneDrive上のExcelデータ更新や、定時レポート作成に適している。

ローカルExcelファイルの操作

  • デスクトップ版:マクロやVBAとの連携が可能で、高度な処理ができる。

  • パワークエリとも連携できるため複数ファイルの統合など比較的大規模なデータ処理に向いている

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6. 通知・チャットボット自動化

Teams・Slackの通知

ただし、Microsoft以外の環境への連携は知識が必要or有料になる場面が多いので、GASなどの活用も含めて検討するのが良いかも。

▼GASでGoogleカレンダーとChatworkを同期

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▼GASでSlack×Googleフォームの自動化

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7. ファイルフォーマット変換

クラウドストレージ上のファイル変換

  • クラウド:OneDriveやSharePointにアップロードされたファイルを自動でPDFに変換。

ローカルファイルの変換

  • デスクトップ版:Word→PDF、CSVExcel、大量の画像リサイズなどに向いている。


8. ブラウザ操作の自動化

  • デスクトップ版が圧倒的に有利。

  • クラウド版はUI操作がほぼできないため、PADを利用するのが現実的。


まとめ

Power Automate クラウドは、クラウドサービス間のデータ連携やスケジュール実行に強く、 Power Automate Desktopは、ローカル環境の操作やブラウザ自動化が得意です。

導入前に「どの業務を自動化したいのか?」を明確にし、最適なRPAを選択しましょう!

▼もっと体系的に違いを理解したいという方はこちら

keiridx.net

▼Power Automate Desktop無料版と有料版の違い

keiridx.net

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