Power Automateのクラウド版では、Slackへの通知を1アクションで簡単に送信できます。
しかし、Microsoftアカウントに紐づいていないSlackへ通知を送る場合、Webhook連携が必要となり、有料プランの対象となってしまいます。
一方、Power Automate Desktop(PAD)を使用すれば、無料でSlackに接続できるため、作業フローの流れでそのまま作業完了報告を送る場合や、Microsoftアカウントに紐づいていないSlackへ通知を送りたい場合に有益です。
今回は、Power Automate Desktopを使用して、Slackに作業完了報告を通知する方法をご紹介します。
Slack側の設定
① Webhook IDを取得する
-
Slack APIページ( https://api.slack.com/)にアクセス
-
右上の「Your apps」をクリック。
-
「Create New App」をクリック。
-
「From scratch」を選択。
-
App Name → 任意のアプリ名を入力。
-
Pick a workspace to develop your app in → 通知を送りたいワークスペースを指定。
② Botの権限を設定する
-
サイドバーから「OAuth & Permissions」をクリック。
-
Scopesの「Bot Token Scopes」の欄に、
Chat:write
を追加。
③ Botの表示名を設定する
-
サイドバーから「App Home」をクリック。
-
Your Apps' Presence in Slackの「App Display Name」をクリック。
-
Display NameとDefault User Nameを任意の名前に設定。
④ Webhook URLを取得する
-
サイドバーから「Incoming Webhooks」をクリック。
-
Webhookを「ON」にする。
-
一番下へスクロールし、「Add New Webhook to WorkSpace」をクリック。
⑤ エラーが出た場合の対処
エラーが発生する場合は、以下の手順を試してください。
-
サイドバーから「OAuth & Permissions」に戻る。
-
「Reinstall to チーム名」をクリック。
-
再度Webhook URLを発行。
⑥ Webhook URLをコピーする
サイドバーから「Incoming Webhooks」に戻り、一番下までスクロールして、取得したWebhook URLをコピー。※Webhook URLは他人に公開しないようにしてください。
Slackのメンション先を取得(任意)
Power Automate Desktopの設定
① 変数を設定する
「変数の設定」アクションを追加し、以下の変数を設定。
-
webhook:取得したWebhook URLを入力。
-
message:「作業完了しました。お手数をおかけしますが、ご確認お願いいたします。」などのメッセージを設定。
-
改行を入れる場合は
\n
を使用。 -
URLを記載する場合は、そのまま直接記入。
-
-
user:取得したメンション相手のユーザーIDを、<@*******>の形式で入力(メンション不要なら省略)。
② Webサービスを呼び出すアクションを設定する
「Webサービスを呼び出します」アクションを追加し、以下の設定を行う。
-
URL:
%webhook%
-
メソッド:
POST
-
受け入れる:
application/json
-
コンテンツタイプ:
application/json
-
要求本文:
{ "text": "%user% %message%", "link_names": 1 }
-
詳細設定 → 「要求本文をエンコードします」のチェックを外す。
③ メンションなしの場合の設定
メンション不要の場合、%user%
と"link_names": 1
を削除して以下のように設定。
{
"text": "%message%"
}
動作確認
設定完了後、フローを実行すると、Slackにメッセージが送信されます。
これで、Power Automate Desktopを活用したSlackへの作業完了通知が実現できます。
ぜひ試してみてください!
▼Power AutomatクラウドフローでSlackプライベートチャンネルやDMにメッセージを送信する方法
▼関連リンク▼
GoogleドライブのファイルアップロードをSlack連携して通知する
SlackへGoogleフォームの回答を自動通知する
▼この記事が役に立ったらブックマークをお願いします