Power Automateを活用してSlackとの連携を進めていると、公開チャンネルには簡単にメッセージを送れるのに、なぜかDMやプライベートチャンネルには送れない…。そんな悩みに直面したことはありませんか?
Slackのダイレクトメッセージ(DM)やプライベートチャンネルへのメッセージ送信には、Power Automateを使う際にちょっとした工夫が必要です。しかし、少しの設定で簡単に実現できる方法があります。
今回は、Power Automateを使ってSlackのDMやプライベートチャンネルにメッセージを送信する方法を、初心者でもわかりやすく解説します。ぜひ試して、業務の効率化に役立ててください!
ステップ1: Power Automateのクラウドフローを作成
まず、Power Automateを開いてください。
初期設定が済んでいない場合は、設定を完了させてから進んでください。
▼初期設定はこちら
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Power Automateクラウドフロー にアクセスします。
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サイドバーにある「+作成」をクリックし、「スケジュール済クラウドフロー」を選択します。
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今回は、毎月5日の10時にリマインド投稿をする設定を例に説明します。
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フロー名はお好きな名前で設定しましょう(例:締め日リマインド)。
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開始日を「4/5」に設定し、時間を「10:00」にします。
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繰り返し間隔は「1か月」を選び、「作成」をクリックします。
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ステップ2: Slackのメッセージ送信アクションを追加
次に、Slackへメッセージを送るアクションを設定します。
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「Recurrence」の下にある「+マーク」をクリックして、アクションを追加します。
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アクション検索バーで「Slack」を検索し、Slackのアクションの中から「メッセージの投稿(V2)」を選択します。
ステップ3: チャンネルIDを取得する
DMやプライベートチャンネルへの投稿は、通常のチャンネル名では選択できません。そのため、チャンネルIDを手動で入力する必要があります。
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Slackをブラウザで開き、メッセージを送りたいチャンネルを選択します。
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チャンネルのURLを確認します。例えば、次のようなURLになります:
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このURLの最後の「DXXXXXXXX」の部分が、チャンネルIDです。このIDをメモしておきます。
▼赤の部分がチャンネルID
ステップ4: チャンネルIDを入力
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Power Automateの「メッセージの投稿(V2)」アクションに戻り、「チャンネル名」のフィールドに、先ほどメモしたチャンネルIDを入力します。
ステップ5: メッセージを入力
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次に、送信するメッセージを入力します。例えば、リマインダーとして「締め日のリマインド」を送る場合、次のようなテキストを入力します:
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@here →
<!here>
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@channel →
<!channel>
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メンションしたいユーザーを選び、右クリックからプロフィールを表示します。
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三点リーダをクリックし、メンバーIDをコピーします。
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次に、メッセージにこのIDを入力します:
ここで、
***********
の部分にはコピーしたメンバーIDを入力します。 -
ステップ6: 「ユーザーとして投稿する」を設定
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詳細パラメーターを表示し、「ユーザーとして投稿する」を「はい」に設定します。
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これにより、Slackでのメッセージ送信者がPower Automateではなく、実際のユーザーとして表示されます。
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ステップ7: フローを保存し、テスト実行
最後に、設定を保存し、テスト実行を行って、メッセージが正しく送信されるか確認します。
まとめ
以上のような設定で、SlackのプライベートチャンネルやDMへのメッセージ送信を簡単に行うことができます。
Power Automateを使えば、自動リマインドのようなタスクも簡単に自動化できるので、手動での通知を減らし、効率的に業務を進めることができます。
設定自体は意外と簡単で、ちょっとした工夫でSlackの個別メッセージやプライベートチャンネル、細かなメンション指定にも対応可能です。
ぜひ、Power Automateを使って、リマインダーや定期的な通知を効率よく自動化し、時間を有効活用していきましょう!
▼Power Automate Desktopを使ってSlackへメッセージを送る方法はこちら
※Power AutomateからのSlackへの投稿はマイクロソフトアカウントと連携されているSlackアカウントである必要があるため、連携外のアカウントの場合はこちらの方法が便利です。
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