「RPAで業務自動化を進めているけれど、そろそろAIも使ってみたい!」そんな風に考えたことはありませんか?
近年のAIの進化は目覚ましく、ビジネスの現場でも活用が進んでいます。
しかし、無料や低コストで自動化を実現したい方にとって、AIの導入はハードルが高いと感じることもあるでしょう。
そんな中で注目したいのが、「ChatGPT API」です。実はこのAPI、たったの約800円(初回5ドルチャージ)から利用をスタートできるのです。
本記事では、RPA×AIの第一歩としてChatGPT APIを導入する方法とその費用感について、分かりやすくご紹介します。
🤖なぜChatGPTを選ぶのか?
AIにもさまざまな種類がありますが、今回選んだのは「ChatGPT」です。
選定理由はシンプルで、ChatGPTは特徴として人間らしい自然な対話ができる点にあります。具体的には以下のような処理が得意です。
-
文章の生成や要約などを人間らしく自然に行う
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表やコード、PDFなどのビジネス向けコンテンツも生成可能
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厳密な命令をしなくても「なんとなく」で対応してくれる柔軟さ
このような特性があるため、特にAI初心者にも扱いやすく、ビジネスとしての網羅性が高いため、RPAとの相性も抜群です。
ChatGPTのWeb版とAPIは別モノ?
ここで注意したいのが、ChatGPTのWeb版(ChatGPT Plus)とAPIは別サービスという点です。
機能 | ChatGPT(Web) | API |
---|---|---|
サイト | chat.openai.com | api.openai.com |
GPT-4を使うには? | ✅ ChatGPT Plus(月額$20)必要 | ✅ クレジット購入すれば使える(使った分だけ課金) |
課金の仕組み | 定額制(サブスク) | 従量制(プリペイド方式) |
課金の共通性 | ❌ 完全に別!別財布! |
筆者も最初はChatGPT Plusに登録すればAPIが使えると思っていましたが、APIは別課金だと知って驚きました。
つまり、AI×RPAの自動化を目的とするなら、ChatGPT Plusは不要で、APIだけに課金すればOKなのです。
ちなみに筆者はChatGPT Plus(月額$20)にも課金したのですが、無料版とは使い勝手が段違いに違います。ChatGPT Plusについてはまた別途レポートします。
ChatGPT APIの料金はどれくらい?
ChatGPT APIは従量課金制です。初回のチャージ金額は5ドル(日本円で約800円※レートにより変動)からスタートできます。
では、どれくらい使えるのか?GPT-4oというモデルを利用した場合を例に挙げてみましょう。
例えば、5ドル分チャージした場合:
これは、日本語にすると100文字 ≒ 約200トークンと考えられるため、100文字の文章を入力して、100文字の回答を得るケースで約2,000回利用できることになります。
1回あたり0.4〜0.7円程度。かなりコスパが良いと言えますよね。
ChatGPT APIの取得手順【7ステップ】
それでは、実際にChatGPT APIを取得する流れをご紹介します。
① OpenAIの公式サイトにアクセス
② 右上の「ログイン」からAPIプラットフォームへアクセス
アカウントをお持ちでない方は、まずは登録を済ませましょう。
③ 「API Key」と検索し、該当ページをクリック
左上の検索ボックスから「API Key」と入力すると、該当の画面にアクセスできます。
④ 「+ Create new secret key」でAPIキーを作成
任意で名前を付け、「Default project」を選択します。
⑤ APIキーをコピー
このキーは非常に重要なので、絶対に外部に漏らさないように注意してください。
⑥ 課金状態を確認
サイドバーの「Limits」から、残高や無料枠の状況が確認できます。
Freeと記載がされているので、まだチャージがされていない状態です。
⑦ クレジットを購入($5チャージ)
「Billing」→「Add payment details」から支払い情報を入力し、最低5ドルをチャージします。
「automatic recharge(自動チャージ)」は初回はオフにしておくのが無難です。必要になった時に手動で追加する方が安心です。
まずは800円から気軽に試してみよう
ChatGPT APIは、非常に低コストで始められるAIツールです。月額制ではなく、使った分だけ料金が発生するので、無駄なコストもかかりません。
AIとRPAの組み合わせによって、今まで手作業で行っていた業務の多くが自動化できる可能性があります。
「どこから手を付ければいいのか分からない」という方も、まずはChatGPT APIから試してみることで、AIの力を体感する第一歩になるでしょう。
次回の記事では、実際にChatGPT APIとRPAツールを連携して、どのように業務を自動化するかを詳しくご紹介する予定です。ぜひチェックしてみてくださいね!
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