当ブログはこれまで「無料または低コストで使えるDXツール」をコンセプトに紹介してきましたが、今回ちょっと冒険して、ChatGPTをPlusにアップグレードしてみました。
これまで無料版でできることをいろいろ試してきましたが、AIの進化とともに「そろそろ有料版も試してみたい…」という気持ちが高まっていたのも事実。
今回は、実際に使ってみた感想を、正直にお届けします。
ChatGPTってそもそも何?
ChatGPTとは、OpenAIが開発した生成AIの一種で、特に「対話」に強いAIです。
AIにも画像生成や特化型のモデルなどさまざまな種類がありますが、初心者が最初に触れるAIとして、私はChatGPTを推しています。
理由としては以下の3つです。
① プロンプトを意識しすぎなくてもそれなりに動く
ChatGPTは、厳密な指示がなくても「なんとなく」人間の意図を汲んでくれる柔軟さがあります。
② いろいろできる「オールマイティ」型
画像や特定業務に特化したAIもありますが、ChatGPTは幅広い用途に“そこそこ”対応できるのが魅力です。
③ 文脈理解ができ、柔らかい返答が返ってくる
指示が曖昧でも文脈をしっかり理解してくれるので、初心者にやさしいAIだと感じています。
ChatGPTの無料版でできること・限界
当ブログでは、無料版のChatGPTでもいろいろな活用方法をご紹介してきました。
これだけでも十分便利なのですが、無料版には大きな制限もあります。
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添付ファイルに制限がある
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会話の履歴をすぐ忘れる
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長文や複雑な処理に弱い
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モデルによって出力の精度に差がある
このあたりが気になるようになり、有料版に切り替えてみました。
Plusにすると、どこが変わる?
ChatGPT Plusに切り替えると、以下のようなことがスムーズにできるようになります。
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テキストファイルの読み込み・要約
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Excelファイルの比較や簡単な計算、レポート生成
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会話の文脈を記憶してくれる
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より丁寧で的確な出力が得られる
私が特に感動したのは、前後の会話を覚えていてくれることです。
無料版では「さっきも言ったのに…」とイライラする場面が多かったのですが、Plus版は一連の流れの中で仕事を任せられる感覚があります。
何度も同じことを指示させられるストレスが少なくなったのが、有料化で最もよかったと感じる部分かもしれません。
で、ChatGPT Plusってぶっちゃけ使えるの?
これは用途による…というのが正直なところです。
私の場合、Excel関数の相談、仕訳のヒント、ブログの構成のアイディア出し、PADやGASのコードの修正、今晩のおかずの相談まで(笑)本当に色々なことに使っています。その意味で、月20ドル(約3,000円)の価値は十分あると感じています。
ただし、「事務処理だけの効率化を目的にするなら、まだ物足りない」というのも本音です。
ChatGPTでも難しかったこと・向いていないこと
① 完全一致やピンポイント処理はVBAやGASのほうが得意
「A列とB列の数字を比較して、一致したら色をつける」といった処理は、VBAやGASの方が圧倒的に正確で早いです。AIは指示を内部的にコード化して実行しているので、まだエラーに気づけずに、「全然違う出力をする」ことが多々あります。
▼VBAで難しかった貸借一致は、課金AIでも難しいままでした。
▼単純な単純一致の付け合わせならGASやVBAがはやくて正確でした。
② 複雑な計算は遅い
少しややこしい計算をお願いすると、処理に時間がかかりがちです。「これならVBAでやった方が早いな」と思う場面も。
③ アップロードできるファイル数は10個まで
大量のファイルの比較などはそもそもChatGPTでは対応できません。RPAやVBAの方が現実的です。
▼差分ファイルの出力は、VBAがはやかったです。
④ OCRや画像処理は不得手
PDFや画像ファイルをそのまま読み込ませることは難しく、OCR処理を別で行ってからでないと活用できません。でも、OCR済みのテキストを使えば、要約や整理は得意分野です。ちょっと感動するレベルで処理してくれます。
→2025.4.11追記 Web版Plusは手書きOCRも対応していることが判明しました!(API版はまだ非対応)これは便利!もろもろ+OCR+要約もできるとあれば3000円はお買い得かもです!筆者もどんな遊びをしようかわくわくしてます。
結論:AIは万能じゃない。でも、付き合い方次第で超便利!
ChatGPTは、まだまだ発展途上です。だからこそ、内容チェックは人間が行う前提で使うのがベスト。
とはいえ、文章作成や要約、柔らかい対話など、「人間っぽさが求められる仕事」には抜群の威力を発揮します。チャットBOT、メール返信、社内通知やマニュアル作成などにはかなりおすすめです。
AIとの付き合い方を工夫すれば、日々の業務がもっとラクに、もっと楽しくなるはずです。
最後に:AI×RPAでスキルを磨く時代へ
将来的にAIがプログラミングを完璧にこなせるようになれば、RPAやVBAのようなツールは必要なくなるかもしれません。
とはいえ、現時点ではまだまだ人間の判断やチェックが欠かせませんし、RPAやプログラミングの知識には十分な価値があります。
たとえAIがすべて自動でコードを生成できる時代が来たとしても、「AIがなぜそう書いたのか」「どこを直せばよいか」を見極めるのは人間の役割ですし、適切な指示を出すためにはRPAやプログラミングの知識が活きるはず。
だからこそ、これからの事務職には、AIに適切な指示を出せる力や、AIを支える基礎知識がますます求められていくでしょう。
AI時代をしなやかに生き抜くためにも、AI×RPAのスキルを今から少しずつ身につけていくことをおすすめします。
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