最近では、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを日常的に活用する人が増えています。
特に、ブログ記事作成、SNS投稿、メール返信、レシピ作成など、さまざまな場面で「プロンプト(指示文)」を使い分けることが多くなってきました。
しかし、プロンプトをいちいちメモ帳から探したり、過去のチャットを遡ったりするのは、正直めんどうです。
そんな時に便利なのが、今回ご紹介する「プロンプトスイッチャー」です。
このツールは、Google Apps Script(GAS)で簡単に作れる、プロンプト切り替え用のWebアプリです。
スマホからブックマークしておけば、ワンタップで自分のお気に入りプロンプトを表示・コピーすることができます。
この記事では、プロンプトスイッチャーの概要と、GASでの作り方を初心者向けに解説します。
プロンプトスイッチャーとは?
プロンプトスイッチャーとは、あらかじめ登録しておいた複数のプロンプト(用途別テンプレート)を、スマホやPCから簡単に呼び出せるWebアプリです。
例えば、次のような用途で切り替えることができます。
使い方はとても簡単で、スマホでアクセスしてボタンをタップすると、選んだプロンプトが表示され、長押しコピーしてChatGPTに貼るだけです。
以下は筆者が作成したサンプルプロンプトスイッチャーです。まずはどんな感じか見てみてください。
用意するもの
作り方手順(初心者OK)
まずはGoogleドライブにアクセス👇
https://drive.google.com/drive/
1. Google Apps Scriptを新規作成
-
Googleドライブを開きます。
-
「+新規」→「その他」→「Apps Script」を選択します。
-
プロジェクト名は自由に設定してください(例:PromptSwitcher)
▼完全初回でGASを導入する方は下記を参照してください。
2. Code.gs に以下を入力
function doGet() {
return HtmlService.createHtmlOutputFromFile('Index');
}
3. HTMLファイルを追加
-
左側の「+」→「HTML」を選びます。
-
ファイル名を
Index
にして作成。 -
以下のHTMLコードを貼り付けます(※コードは記事末尾で提供)
<!DOCTYPE html>
<html> ... </html>
4. デプロイ設定(公開)
-
右上「デプロイ」→「新しいデプロイ」
-
「ウェブアプリ」を選択
-
「アクセスできるユーザー」→「全員」
-
デプロイしてURLを取得(このURLがあなた専用のプロンプトスイッチャー)
スマホで使うには
-
発行されたURLをスマホで開く
-
ブックマーク or ホーム画面に追加
-
ボタンをタップ → プロンプトを表示・コピーして使うだけ!
- URLを共有すれば家族や友人もすぐ利用OK!
使用例(こんなふうに使える)
プロンプトスイッチャーが役立つ場面は様々ありますが、主にこんな場面に特におすすめです。
・学校のプリント要約
スマホでプリントの写真を撮り、ChatGPT Vision(有料版)で写真+プロンプトをコピペして要約。
→ プリントの書式毎にプロンプトをいちいち考え直さなくても、一発でプリントから文字を拾い、見やすく整理できます。
・冷蔵庫の余った食材で時短料理
スマホで冷蔵庫の中身の写真を撮り、ChatGPT Vision(有料版)でプロンプトとともに送信。
→ プロンプトチェッカーで長文のプロンプトでも簡単コピペ。
→ ワンクリックで時短レシピと材料の一覧を収集。
・会議ホワイトボードの要点書き出し
スマホでホワイトボードの写真を撮影し、事前用意しておいたプロンプトをコピペ。
→ 一緒に貼り付けてChatGPT Vision(有料版)へ送信すれば、要点整理が完了!
プロンプトは超詳細、超長文でも一発コピペできるので、内容を自由に編集して使ってOK。筆者は料理レシピのプロンプトに味の好みなどを盛り込んだりカスタマイズして使っています。もちろんこのまま使ってもOKです。
サンプルプロンプトスイッチャー(このURLをそのまま共有&ブックマーク可能)
※サンプルプロンプトスイッチャーの中には性格診断的な画像解析用お遊びも盛り込んでみました。結果が結構面白かったので、ぜひ共有して楽しんでみてください。
まとめ
このプロンプトスイッチャーを使えば、日常のAI活用が一気に効率化されます。 ChatGPTを使うたびに「あのプロンプトどこだっけ?」と探す手間もなくなりますし、用途別に精度の高い指示ができるようになります。
特にスマホで簡単に利用できるため、長文のプロンプトを作るのが面倒な方や、仕事や趣味の中で複数のプロンプトを使い分けている方にもおすすめです。
ぜひ自分だけの「プロンプトブック」として活用してみてください。
▼GASとChatGPTの連携で色々と作ってみたい方はこちらの書籍もおすすめです。
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