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GAS×ChatGPTで作る!教育現場の“やる気フィードバック”支援システム【先生向けAI実験】

AIで子どものやる気UP!先生を支えるフィードバック支援システムとは?

教育者のみなさま、日々のご尽力本当にお疲れさまです。

我が家にも小学生の子どもがいることもあり、先生方のご苦労にはいつも頭が下がる思いです。授業準備に加え、保護者対応や校務、そして何より大変なのが、ひとりひとりの児童に対する丁寧なフィードバックではないでしょうか。

「ひとりずつに前向きなコメントを添えたいけれど、正直時間が足りない…」

「保護者にも丁寧に伝えたいけれど、表現に悩む」

そんな先生方にご紹介したいのが、AIを活用した「テスト結果のフィードバック支援システム」です。

なぜAIを使うのか?

AIの最大の魅力は、感情に寄り添った一貫性のあるフィードバックを、疲れることなく何件でも生成してくれる点です。先生が時間的に対応しきれない部分を、補助的にサポートしてくれるのがAIの強みです。

この仕組みでは、Googleフォームを使ってテストを作成し、Google Apps Script(GAS)を使って自動採点・AIフィードバック・メール通知までを自動化できます。

システムの流れ

  1. Googleフォームでテストを作成

  2. 児童にテストを実施

  3. Googleフォームにより自動採点

  4. AIに回答内容を渡して分析

  5. 子ども向けに、やる気が高まるフィードバックを生成

  6. 保護者向けに、家庭でのサポート方法などを提案

  7. フィードバックを自動でメール通知

実際のAIフィードバック例

児童向け

まいさん、テストお疲れさまでした!今回は6問中2問正解でしたね。時計を読む問題がとてもよくできていました!まちがえたところも、次に向けた大切なステップです。自信を持って、これからもがんばっていきましょうね。

保護者向け

まいさんは今回6問中2問を正解されました。時計の読み取りはよく理解できており、今後の学習にも期待が持てます。一方で計算問題に難しさを感じている様子が見受けられます。日常の中でお買い物ごっこや、時計を見ながらのスケジュール確認など、楽しく学ぶ機会をご家庭でもぜひ取り入れてみてください。

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作成方法

Googleフォームを作り、スプレッドシート連携

AIで子どものやる気UP!先生を支えるフィードバック支援システムとは?

②GASコードを入力

▼GASコードの導入はこちら

keiridx.net

コードを入力-------------------------------------

function checkAndSendFeedback() {
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
  const data = sheet.getDataRange().getValues();
  const correctAnswers = ["7", "12", "2じ", "3じ", "1", "5"]; // 正解一覧

  for (let i = 1; i < data.length; i++) {
    const row = data[i];
    const email = row[1];
    const name = row[9]; // J列:お名前
    let score = 0;

    // 回答をチェック(D〜I列:index 3〜8)
    for (let j = 0; j < correctAnswers.length; j++) {
      const answer = row[j + 3]?.toString().trim();
      if (answer === correctAnswers[j]) {
        score++;
      }
    }

    // スコアをC列(index 2)に入力
    sheet.getRange(i + 1, 3).setValue(score);

    // すでにフィードバックが入っていればスキップ(K列:index 10)
    if (row[10]) continue;

    // フィードバックを生成するプロンプト
    const prompt = `あなたは小学校1年生の担任の先生です。
以下の情報をもとに、学習状況に対するフィードバックを行ってください。

生徒のお名前:${name}
問題数は6問で、スコアは ${score} 点(${correctAnswers.length}問中)です。
${score}問正解でした。点数: ${score}点

以下は生徒の回答内容です:
1問目2+5=正答7 回答:${row[3]}
2問目3+9=正答12回答:${row[4]}
3問目ながいはりが12みじかいはりが2です。なんじですか正答2じ回答:${row[5]}
4問目ながいはりが12みじかいはりが3です。なんじですか正答3じ回答:${row[6]}
5問目にんじんが3ぼんあります じゃがいもが2こあります じゃがいもをいっこたべるとのこりのじゃがいもはいくつですか正答1回答:${row[7]}
6問目かえるが2ひきいます あひるが3ひきいます かえるとあひるあわせてなんびきいますか正答5回答:${row[8]}

点数をとった生徒に対し、やさしく励ますフィードバックを日本語で書いてください。
フィードバックは得点は「◯問中◯問正解」と記載し、点数だけでなくがんばりや成長が伝わるように励ましの言葉を添えてください。
「よくがんばったね」「まちがえたところもふくめて学びになるよ」など、前向きなメッセージにしてください。

また問題と回答状況を分析し、保護者に向けて改善点のフィードバックも一緒にしてください。`;

    const feedback = getChatGptFeedback(prompt);

    // K列(index 10)にフィードバックを記入
    sheet.getRange(i + 1, 11).setValue(feedback);

    // メールで送信
    GmailApp.sendEmail(email, "テストのフィードバック", feedback);
  }
}

function getChatGptFeedback(prompt) {
  const OPENAI_API_KEY = "sk***************************************";
  const url = "https://api.openai.com/v1/chat/completions";
  const payload = {
    model: "gpt-4o",
    messages: [
      { role: "system", content: "あなたはやさしい小学校の先生です。" },
      { role: "user", content: prompt }
    ],
    max_tokens: 1500,
    temperature: 0.7
  };

  const options = {
    method: "post",
    headers: {
      Authorization: "Bearer " + OPENAI_API_KEY,
      "Content-Type": "application/json"
    },
    payload: JSON.stringify(payload)
  };

  const response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
  const json = JSON.parse(response.getContentText());
  return json.choices[0].message.content.trim();
}

-------------------------------------

応用の可能性

この仕組みは小学校低学年に限らず、中高生や特別支援教育にも応用可能です。

  • 英語の記述問題への文法添削や表現アドバイス

  • 理科・社会における誤答理由の推測と解説

  • 作文の評価と改善点の提案

  • 偏差値に基づいた学習アドバイス(例:〇〇大学を目指すなら…)

など、教育の現場に合わせて活用範囲が広がります。

改善点と気づき

  • 小学校1年生にはGoogleフォーム操作が難しい場合もあるため、タブレットや紙ベースへの応用が必要。

  • フィードバックは子ども用と保護者用に明確に分けた方が効果的。子ども用は無料音声読み上げ機能とかで音声化して、声で配布するのも良いかも。

  • AIが名前から性別を判断したようだが、事前に入力させた方が正確。

  • 保護者へのフィードバック文では、AIが誤って「保護者の皆様」など不自然な表現を使う場合があるため、プロンプト強化が必要。

  • テスト作成は現在手動だが、AIによる出題支援も可能かもしれない。

このシステムの魅力

  • 児童の自己肯定感アップにつながる前向きな声かけがすぐ届く

  • 保護者もAIの言葉を参考に、子どもを上手に褒めることができる

  • テスト直後にすぐフィードバックが届くため、モチベーション維持にも効果的

  • 授業動画とテストを連携させて、復習にも使える可能性あり

最後に

まだまだ改善の余地はありますが、この「フィードバックAI」の仕組みは、教育現場の業務負担を軽減しながら、子どもたちのやる気と学びの質を高める一歩になるのではないかと感じています。

AIを“敵”ではなく“チームメイト”として活用する。 そんな新しい教育のカタチを、一緒に模索していけたらうれしいです。

AIとのチームティーチング、始めてみませんか?

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