業務を自動化したいけれど、土日祝を除く営業日のみフローを動かしたいと考えたことはありませんか?
Power Automate(パワーオートメート)には便利な機能が揃っていますが、いざ土日祝を除く設定をしようとすると、検索結果には難しそうなフローばかりが並び、どれを参考にすればいいのかわからなくなってしまうことも多いですよね。
そこで今回は、初心者でもすぐにできる!超簡単な「土日祝を除外してフローを動かす方法」をご紹介します。
手順①:スケジュール実行で「土日を除く」設定をする
まず、土日の除外からスタートします。
-
Power Automateで「+作成」→「スケジュール済みクラウドフロー」を選択。
-
「繰り返しの間隔」を「週間」に設定します。
-
曜日選択ができるので、月~金曜日のみにチェックを入れ、土日は除外しておきます。
これでまず、土日は動かない基本設定ができました!
手順②:現在の時刻を取得する
次に、祝日判定に必要な準備をします。
-
スケジュールトリガー(Recurrence)の下にある「+」ボタンをクリックし、アクションを追加します。
-
「日時」カテゴリから「現在の時刻」を選びます。
これで、フロー実行時の正確な日時が取得できるようになりました。
手順③:空の配列を作っておく
次に、祝日判定のために使う「空の配列」を作ります。
-
「変数を初期化する」アクションを追加。
-
名前はわかりやすく「空配列」などにし、TypeをArray(配列)に設定。
-
値はそのまま空(入力なし)にして保存します。
これは後で、「祝日かどうか」を判定するときに使う大事な仕込みです!
手順④:「日本の祝日」カレンダーから祝日情報を取得する
いよいよ祝日判定に入ります。
-
アクションで「イベントカレンダービューの取得(V3)」を追加。
-
「カレンダーID」には「日本の祝日」を選択。
-
開始時刻と終了時刻には、②で取得した現在の時刻(Current time)を設定します。
-
「/」と入力すると出力される、「動的コンテンツを挿入する」をクリック→「Current time」を選びましょう。
-
これで、今日が祝日かどうかを自動的に判別できるようになります!
手順⑤:祝日かどうか条件分岐を作る
最後に、実際に処理を分岐させましょう。
-
「条件」アクションを追加します。
-
条件には、先ほど取得した「イベントカレンダービューのBody/value」を設定。
-
比較対象に、③で作った「空の配列」を指定します。
判定結果は以下の通りです。
これで、土日だけでなく、祝日もちゃんと除外できるフローが完成しました!
▼全体フロー
実際にテストしてみた!
この記事を執筆している本日(4月29日・昭和の日)に、実際にこのフローをテストしてみたところ…
-
Body/valueに「昭和の日」としっかり表示されました!
-
そして、フローは「祝日判定でSTOP」され、処理は行われませんでした!
実際に祝日除外が動いているのを見ると、かなり感動しますよ!
まとめ|Power Automateで土日祝を除外するのは簡単!
Power Automateで土日祝を除外する方法はいろいろ紹介されていますが、難しい式や複雑な設定をしなくても、今回ご紹介した方法で十分対応できます。
-
土日除外はスケジュール設定だけ
-
祝日判定は「日本の祝日」カレンダーでシンプルに
-
条件分岐は空配列との比較だけ
初心者でもすぐにできるので、ぜひ一度試してみてください!
▼Power Automateを学ぶには書籍もおすすめ🌱
初心者にもわかりやすいものを厳選してまとめています。
▼関連記事
Power Automateで土日を自動判定し直前の平日に「前倒し処理」する方法
▼ 役に立ったらブックマークお願いします!