ChatGPTを日常的に活用している方の中には、画面に表示される「GPTs」タブが気になっている方も多いのではないでしょうか?
「本体と何が違うの?」「GPTsって何に使うの?」と思いつつ、そのまま本体だけでやりくりしている方も少なくないはず。
今回は、ChatGPT本体とGPTs(カスタムGPT)の違いと、それぞれの得意分野・活用シーンを、業務効率化の視点からわかりやすくまとめてみました。
GPTsとは?簡単にいうと「専属部下」AI
GPTsとは、ChatGPT本体をベースに「特定の指示」「目的」「性格」などをカスタマイズして作られた専用AIです。 「履歴書作成に特化したGPT」「お悩み相談専用のGPT」など、目的別に“専属の部下”を用意するようなイメージです。
OpenAI公式や他のユーザーが作成したGPTsを使うこともできますし、自分でカスタムGPTを作ることも可能です(特別なスキルは不要)。
▼サイドバーのGPTを探すから必要なGPTsを探して使うことができます
Excel関数に特化したGPTs、履歴書作成用GPTsなど様々なGPTsが存在しています。
▼マイGPTの+GPTを作成するから新しいGPTsを作成できます。
ChatGPT本体との違い
項目 | ChatGPT本体 | GPTs(カスタムGPT) |
---|---|---|
使い方 | なんでも聞ける万能型 | 特定用途に特化(ルール・口調など固定) |
柔軟性 | 高い(対話や空気を読んでくれる) | 固定されたプロンプトに従う傾向が強い |
記憶の使い方 | 会話全体を柔軟に覚える(Plus版) | 会話内の行動範囲が決まっている |
カスタマイズ | 都度指示する | あらかじめ設定できる(キャラ、口調など) |
外部連携 | APIやGAS連携が可能 | API非対応(連携性は低い) |
要するにどうなの?
プロンプト固定でガチガチにやりたい(例:EXCELデータをアップロードして勘定科目を割り当てるなど、業務の流れが統一されている定型業務)場合や、
キャラや社内情報などをあらかじめ設定しておきたい場合(例:会社情報に基づく接客対応)にはGPTsが向いています。
そうではなく、幅広い用途で柔軟に使いたい場合や、「ふわっとした相談」などには本体の方が適しています。
GPTsを使う・作る際の注意点
GPTsは便利ですが、利用・作成時にはいくつかの注意点があります。特に業務用途では以下の点に注意しましょう。
✅ 一度「公開」したGPTsは削除できない(2025年現在)
公開設定にしたGPTsは後から取り消せません。URLを知っていれば誰でもアクセス可能になるため、機密情報や個人情報は含めないよう注意が必要です。
(※非公開設定でGPTsを使うことももちろん可能です。公開する場合はくれぐれも注意。)
✅ API連携やWebhookは(まだ)使えない
GPTsはChatGPT本体と異なり、外部ツールとのAPI連携ができません。GASやRPAとの組み合わせは現状難しいですが、将来的な拡張には期待できます。
✅ 記憶の仕組みはChatGPT本体とは分離
GPTsはプロンプトによる行動規定が強く、ChatGPT本体のような会話履歴を通じた学習・記憶とは異なります。
✅ 精度・柔軟性はプロンプト次第
GPTsは「こう出力してね」とプロンプトで決め打ちする分、自由な発想やふんわりした質問には弱い傾向があります。
筆者の個人的な意見(妄想含む)
筆者自身はまだGPTsを自作したことがありません。その理由は大きく2つです。
1つは、以前SEOブログライティングに特化したGPTsを使ったところ、「プロンプト通りに出力」するあまり、文章がガチガチで使いづらく感じたこと。
もう1つは、現時点では「プロンプト固定で処理する必要がある業務」が少なく、汎用性の高いChatGPT本体で十分に感じているためです。
ただし、将来的にGPTsがAPIに対応すれば非常におもしろい展開になると感じています。
-
長文プロンプトをGPTs側に固定し、AI関数側は
=AI("実行")
レベルに抑えればコスト効率UP。以前の記事でコストの懸念が強かったAIによる経理自動仕訳についても実現性の高いものとなりうる(しかもノーコードで汎用性が高い!) -
非公開GPTsにAPI連携を通じて、プロンプトを見せずに実行可能
-
キャラ別にGTPsを用意すれば、用途に応じて人格切り替えが可能
このような観点から、GPTsのAPI連携については非常~~~に期待しています。(あとできればVisionもAPI連携してほしい……OpenAIさん、対応お願いします!🥺笑)
まとめ
ChatGPT本体とGPTsは「万能型と専門型」の関係です。 業務効率化を目指すなら、この違いを理解して目的ごとにうまく使い分けるのがコツです。
今後の進化にも期待しつつ、自分に合った使い方を見つけていきましょう。
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